糸島市議会 2016-09-28
平成28年 第3回糸島市議会定例会(第6日) 本文 2016-09-28
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 (午前10時00分 開議)
◯議長(
谷口一成君)
会議を始めます前に、あらかじめ傍聴の皆様に申し上げます。
傍聴席からの発言や拍手などは禁止されておりますので、よろしくお願いいたします。
また、掲示しております注意事項をお守りいただきますようお願い申し上げます。
これより本日の会議を開きます。
本日の議事日程は、お手元に配付しておるとおりでございます。
これより議事に入ります。
日程第1 議案第79号
糸島市長及び副市長の給与の特例に
関する条例について
議案第82号
糸島市公の施設の
暴力団排除に関す
る条例の一部を改正する条例につい
て
2 ◯議長(
谷口一成君)
日程第1.議案第79号
糸島市長及び副市長の給与の特例に関する条例について及び議案第82号 糸島市公の施設の
暴力団排除に関する条例の一部を改正する条例についての2件を一括議題とします。
本件については、
総務文教常任委員会に付託しておりましたので、委員長の報告を求めます。
笹栗純夫委員長。
3
◯総務文教常任委員長(笹栗純夫君)
委員長報告を行います。
今定例会において
総務文教常任委員会に付託されました議案2件について、審査の経過と結果を報告します。
議案第79号
糸島市長及び副市長の給与の特例に関する条例については、市職員による不
適正事務処理事案の責任を明確にするため、市長及び副市長の10月分の給料を10%減額するものです。
審査では、これまでに発生した同様の事案への対応状況や今回の事案に係る職員の懲戒処分の状況について確認を行いました。
また、議案第82号 糸島市公の施設の
暴力団排除に関する条例の一部を改正する条例については、糸島市健康ふれあい施設の廃止及び糸島市
木工体験実習館の設置に伴い条例の改正を行うものです。
執行部の
提案理由等の説明及び質疑の後、それぞれの議案について討論、採決を行った結果、両議案とも
全員賛成で
原案どおり可決と決しました。
以上、報告を終わります。
4 ◯議長(
谷口一成君)
これより質疑に入ります。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
5 ◯議長(
谷口一成君)
質疑なしと認めます。
これをもちまして質疑を終わります。
これより議案第79号
糸島市長及び副市長の給与の特例に関する条例についての討論を行います。討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
6 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第79号の討論を終了します。
これより議案第79号
糸島市長及び副市長の給与の特例に関する条例についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
7 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第79号は原案のとおり可決されました。
これより議案第82号 糸島市公の施設の
暴力団排除に関する条例の一部を改正する条例についての討論を行います。
討論の通告があっておりますので、発言を許可します。
伊藤議員、どうぞ。
8 ◯17番(
伊藤千代子君)
議案第82号の
反対討論を行います。
二丈温泉きららの湯を
株式会社日食システムに
無償譲渡すると公の施設ではなくなるため、市の
暴力団排除条例からきららの湯を外すのがこの議案の目的の一つです。これが可決をされると、きららの利用者を暴力団から守るのは誰になるのかと市に私が質問をすると、市は
日食システムであると答えました。しかし、この会社は2年前設立されたばかりで、きららのテナントを借りて食堂を経営している業者であり、プールや温泉施設の経営実績が全くありません。その上、設立2年のため、わずか1年分の決算書しか市に提出しておらず、その決算書も赤字という状況です。このような実績、財政状況の会社が暴力団からきららの湯の利用者を守る力があるでしょうか。
ことしの5月、
糸島市議会の同僚議員が覚醒剤で逮捕されるという事件がありました。これは全国に放映をされ、本当に恥ずべき事件でした。糸島市にも覚醒剤を資金源としている暴力団が確実におります。それを忘れてはなりません。
きららの湯の利用者は、高齢者や障がい者や子供たち、いわゆる一般の市民です。全く実績がない赤字経営の
日食システムに暴力団から市民を守ることはできないと私は考えます。
そもそも市は、4年前にも同じような木の
香ランドキャンプ場を
暴力団排除条例から外した、そのときの教訓をしっかりと生かすべきではないでしょうか。このときには、福岡市の
ネイチャースピリット社にただで10年貸すという契約を行うためにこの
暴力団排除条例を持ち出してきました。このときは、私たち議員に議案が配られた前日にこの会社はできたばかりだったのです。実績もない、決算書さえない、そういう会社に
キャンプ場の
無償貸し付けを行ったことによって
暴力団排除条例を外せば、結局はそのことによって業者選定を間違い……
9 ◯議長(
谷口一成君)
伊藤議員、発言の内容が議題の範囲を超えておるようでございますので、きちっと把握して発言をお願いいたします。
10 ◯17番(
伊藤千代子君)続
外れてはおりません。なぜなら、
暴力団排除条例をやったときに失敗をしているんです、同じことを。ですから、その教訓を……
11 ◯議長(
谷口一成君)
議場においては、議長である私がそのように判断をいたしましたら、判断に従っていただきたいと思います。(発言する者あり)
12 ◯17番(
伊藤千代子君)続
業者の
選定委員会で、議長、業者の
選定委員会で……
13 ◯議長(
谷口一成君)
要するに
暴力団排除条例に関する条例の一部でございますので、きちっとその理由をもって言って
反対討論としてください。いろいろいろいろですね……
14 ◯17番(
伊藤千代子君)続
ですから、理由は、先ほどから申し上げているように、4年前にも実績がない、決算書がないような会社を
暴力団排除条例でこの施設を外してやったんです、そのときもここの圧倒的多数の賛成で。ところが、3カ月で会社は財政的に破綻をしました。そういう経験をきちんと踏まえる必要があると私は申し上げております。
15 ◯議長(
谷口一成君)
いいですか、
暴力団排除条例と関係がありませんでしょうが。何か木の香ランドが外したことで、何か暴力団の巣窟とか暴力団の集合の場所になったということであれば、そういうのも理由になるかもしれませんが、そういう事象というのは全然ありませんでしょう。
16 ◯17番(
伊藤千代子君)続
じゃ、議長わかりました。(傍聴席より発言する者あり)議長わかりました。
17 ◯議長(
谷口一成君)
傍聴者は静かにしてくださいよ。真剣に議論しているんですからね。(傍聴席より発言する者あり)(「静かに」「退場、退場」と呼ぶ者あり)
傍聴者に再度申し上げますよ。冒頭に私が注意したとおり、ルールを守って傍聴してください。もしこのルールをお守りいただけないなら退席を求めます。このことはきちっと考えておいてくださいよ、いいですか。
18 ◯17番(
伊藤千代子君)続
じゃ、わかりました。一言だけ。
とにかくこの
暴力団排除条例を前回外すときに、議会にも
業者選定委員会にも虚偽を行っているんです、市役所は。そのことを教訓にして、きちっとしたことをしなきゃいけないということを私はここで述べているんです。ですから、実績もない、また、決算書も出せないような会社はやめるべきです。
以上です。
19 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第82号の討論を終了します。
これより議案第82号 糸島市公の施設の
暴力団排除に関する条例の一部を改正する条例についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
20 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第82号は原案のとおり可決されました。
誰か話しよんなろ、傍聴者。発言、静かに傍聴してくださいよ、お願いします。まだ何か言いよんなろ。静かにお願いします。
日程第2 議案第78号
糸島市健康ふれあい
施設条例を廃止
する条例について
議案第83号
糸島市
ひとり親家庭等医療費の支給
に関する条例の一部を改正する条例
について
議案第85号
財産の処分及び貸付けについて
議案第86号
財産の処分について(
五反田集会
所)
21 ◯議長(
谷口一成君)
日程第2.議案第78号 糸島市健康ふれあい
施設条例を廃止する条例についてから議案第86号 財産の処分について(
五反田集会所)までの4件を一括議題とします。
本件については、
市民福祉常任委員会に付託しておりましたので、委員長の報告を求めます。
井上健作委員長。
22
◯市民福祉常任委員長(
井上健作君)
今定例会において
市民福祉常任委員会に付託されました議案4件について、審査の経過と結果を報告いたします。
議案第83号 糸島市
ひとり親家庭等医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例について、議案第86号 財産の処分についての2議案については、執行部より
提案理由の説明を受け、討論、採決を行った結果、
全員賛成で
原案どおり可決と決しました。
議案第85号 財産の処分及び貸付けについては、きららの湯の収支状況や修繕費、借地料の推移、
移譲先法人の事業計画と収支計画、
移譲先選定委員会の委員の構成と採点方法、市が
無償譲渡と決定した経緯などについて審査をしました。
審査の中で、この議案が条例違反に当たらないこと、
移譲先法人は公平、公正に選定されていること、市が実施する事業に加えて、
移譲先法人により新たな
健康増進事業が計画されていること、また、
株式会社リフレッシュ二丈の経営は、合併以来、単年度決算では黒字とのことだが、市はきららの湯に関連して
運営委託料、借地料、修繕費等を合併以来続けて支出しており、毎年度、全体の収支としては赤字となっていること等を確認いたしました。
討論では、「
株式会社リフレッシュ二丈の収支は黒字であるが、市の支出を加えると赤字である。市は
行財政改革に取り組んでおり、民間でできるものは民間に移譲するのが筋だと考える。また、
選定委員会の委員の半数以上は
外部委員であり、
移譲先法人は公平、公正に選定されたと言える。」という
賛成討論や、「糸島市も将来的に人口減少が予測され、公共施設の維持管理が大きな課題となってくるので、施設の機能を維持しながら大幅な財政効果が期待できるならば、それを市民に還元して
サービス向上につなげるべきだ。」という
賛成討論がなされました。
採決を行った結果、
全員賛成で
原案どおり可決と決しました。
続いて、議案第78号 糸島市健康ふれあい
施設条例を廃止する条例については、執行部より
提案理由の説明を受け、討論、採決を行った結果、
全員賛成で
原案どおり可決と決しました。
以上、報告を終わります。
23 ◯議長(
谷口一成君)
これより
委員長報告に対する質疑に入ります。
伊藤千代子議員。
24 ◯17番(
伊藤千代子君)
市民福祉常任委員会委員長の報告に対して質疑をいたします。
ただいまの報告を聞いておりますと、きららの湯の廃止と、議案第78号の廃止と議案第85号の
無償譲渡に関しては、
市民福祉委員会では審査をした結果、全員が賛成であったという報告を今伺いました。それについては、非常に世論と違うなと私が思ったんですけれども、そこで1回目の質疑といたしまして、まず資産価値が2億7,000万円もの物件を一業者にやるということについては大変非常に大きな判断をしなければならないことです。それについて、委員会では
現地調査、温泉の状況、あるいはプールの状況、大宴会場ですね、そういう状況を
現地調査なさったのかどうかということを1点目に伺います。
それから、審査の経過としてもう一つ、先ほどから委員長は、きららが赤字だ赤字だということはおっしゃいましたけれども、これを移譲を受ける、
無償譲渡を受ける
日食システムも決算状況は赤字です。そこで、私たちはこの決算書を持っておりますが、委員会の中では
日食システムのこの赤字になっている
決算報告書は
委員全員に配付をなさったのかどうか、配付をして審査をしたのか、この2点をまずお伺いします。
25 ◯議長(
谷口一成君)
井上委員長。
26
◯市民福祉常任委員長(
井上健作君)
1番目のきららに行ったかということでございますけれども、ほとんどの方がきららには行かれておりますし、内容も御存じ、
現地調査は行っておりません。
それから、
日食サービス株式会社については、そのような調査は行っておりません。
27 ◯議長(
谷口一成君)
伊藤議員。
28 ◯17番(
伊藤千代子君)
現地調査をしていないということと、会社の
決算報告書を委員には配っていないということですよね。
じゃ、2回目の質疑をいたします。
普通やはり移譲する会社の決算書を、報告書をきちんと見るのは、審査会では当然だと私たち考えるんですけど、その決算書を配らないというふうにしたのは委員長の御判断でしょうか。それとも、そういうことを委員の中から一人も決算書を見る必要がないというような状況があったのかどうかについて、まず1点目は伺いたいと思います。
それから2点目、この民間への移譲なんですけれども、これについては、この前、執行部から説明もありましたけれども、4年前の6月議会である議員がきららの湯の経営について質問をし、「民間が有効活用を期待している」というふうに述べたのに対して、副市長が「
民間委託も含めて検討する」と、こう答弁したんですよね。その質疑をしたのは、委員長あなたなんですよね。ですから、私は言い出した御本人がこの
審査委員長をなさっていることについて、公平、公正な審査が委員会でできたかどうか、できたとお考えになっているのかを伺います。この2点です。
29 ◯議長(
谷口一成君)
井上委員長。
30
◯市民福祉常任委員長(
井上健作君)
1点目は何でしたかね。(「決算書を配らなかったのは委員長の御判断……」と呼ぶ者あり)私は指示しておりません。(「じゃ、どなたも」と呼ぶ者あり)いやいやいや、もう答えやない。今のが答えです。指示しておりません。
2つ目は、僕がきららの湯の質問をした。それは当然です。やはり自分たちの所管の付託された案件ですので、そのような質疑はしました。
31 ◯議長(
谷口一成君)
公平、公正な審議ができたのかと言いよんしゃあ。
32
◯市民福祉常任委員長(
井上健作君)続
公平、公正にやっております。
33 ◯議長(
谷口一成君)
伊藤議員。
34 ◯17番(
伊藤千代子君)
よく聞いてからお答えください。(発言する者あり)私が質疑したのは、4年前にきららの湯の経営について質問をして、「民間が有効活用を期待していますよ」と述べたあなたの発言に対して、副市長が「
民間委託も含めて検討します」と言って、4年後の検討の結果、
無償譲渡ということが決まったんですよ。そういう意味では、この民間移譲に関する言い出した御本人が
審査委員長をなさっていて、公平、公正な審査ができたのかということを私は聞いているんです。それが1点。
それから、最後の3回目だから、最後だから申し上げますよ。6月議会でも9月議会でも、きららの湯の
無償譲渡に関する一般質問を私がここで行っているときに、激しいやじを飛ばして発言を妨害したのはあなただけなんですよ、はっきり言って。そういう偏った立場の人が委員長であることについて公平、公正な審査ができたとお考えですか。
35 ◯議長(
谷口一成君)
井上委員長。
36
◯市民福祉常任委員長(
井上健作君)
私が、きららの湯を4年前に質問した。やはり民間活用と同時に財政の健全化計画等々を聞いて、そして、今後どうするかということを尋ねたわけです。それが公平、公正であるとかないとか、これは執行部に対する議員の一つの宿命です。どれだけのことを執行部が思ってやっているかということを尋ねたかったからです。それで、公平、公正だ、公正じゃないとか、そういったことを言われる筋合いはございません。
それから、もう1つ何やった。
37 ◯議長(
谷口一成君)
もうよかとよ。もう座ってよか。委員長どうぞ。
これをもちまして質疑を終わります。
これより議案第78号 糸島市健康ふれあい
施設条例を廃止する条例についての討論を行います。
討論の通告があっておりますので、発言を許可します。三嶋栄幸議員。
38 ◯11番(三嶋栄幸君)
議案第78号 糸島市健康ふれあい
施設条例を廃止する条例について
反対討論を行います。
議案第78号並びに議案第85号は、きららの湯の民間譲渡に関する条例ですが、私は、条例違反だとか、2億7,000万円もする施設を無償で譲渡するのはけしからんとかの理由で反対するものではありません。
議会2日目の質疑では、この2議案に対し延べ9人もの議員が質疑を行い、私も「もう少し詳しい資料の提出や説明をお願いしたい」と述べましたが、「十分な説明を既に行った」との答弁でした。やむを得ず、
市民福祉常任委員会に提出された追加説明資料や同僚議員が情報公開で入手した資料を見せていただきますと、選定された
日食システムは、健康増進、スポーツ施設の運営経験がありません。「募集要項には当該施設において施設の運営と連携した事業を行っている法人としているから、応募資格はある」との答弁ですが、質疑に対し副市長は、「松本代表は7年前からきららの湯の運営にかかわられており、入湯者の増加対策や経営改善に我々と一緒に努めていただいている」との答弁でした。今までも運営にアドバイスされていたにもかかわらず、実質的には赤字です。自分が経営をすれば黒字に転換し、今より2,000万円以上の利益を生み出すという話はにわかに信じがたいものです。
議会への説明の中で、近いうちに大規模改修工事、約5,300万円が必要であり、早く譲渡したいとの理由だったにもかかわらず、この会社が提出した10年分の収支計画書には大規模改修の費用が計上されておりません。このことへの質疑に対し、「譲り受けた会社が考えること、
日食システムも必要性は認識している」との答弁でしたが、ならば、提出された収支計画書自体に不備があるのではないか。応募実施要項に直近3年分の決算書類の提出が明記されていますが、社歴も浅く、安定的に運営が継続できる会社かどうかを見きわめるための決算書類も1年分しか提出されておらず、また、赤字決算です。このことに対する質疑に対し、「絶対的に求めるものではない」との答弁ですが、ならば市は、応募に対し書類をそろえない人を人事採用するのか、選管は書類を満たしていないのに立候補届を受理するのか、応募要項を満たしている会社が1社もないのなら、本来再募集を行うのが常識ではないか。「
選定委員会が総合的な判断で運営能力があると認めた」との答弁ですが、そもそも
選定委員会7名のうち3名がこの議案の提案者である市の幹部、副市長、担当部長、担当課長であり、裁判に例えるなら、検察官が裁判官を兼ねているようなもので、果たして公平、公正な選定ができたのか。「実質的には赤字なのに、経営主体と手を挙げてもらったのだからありがたい話ではないか」、「市も年間3,500万円の財政効果があるのだからいいのではないか」という意見もありますが、もし、きららの湯の経営が行き詰まった場合の責任は譲渡を承認した議会です。以上の疑念が払拭できませんので、この議案に反対いたします。(傍聴席より拍手する者あり)
39 ◯議長(
谷口一成君)
拍手とかしないようにお願いいたします。何度も言わせないでください。傍聴者の皆さん常識人であると私は思っておりますので、ルールを守っていただきますようお願いいたします。
続いて、徳安議員。
40 ◯8番(徳安達成君)
議案第78号 糸島市健康ふれあい
施設条例を廃止する条例について、
賛成討論をいたします。
この議案は、糸島市ふれあい施設
二丈温泉きららの湯を民間に譲渡するため関連する条例を廃止するものです。
糸島市は、きららの湯に対して運営会社への
運営委託料、借地料、修繕費等によって平成27年度決算で約2,600万円の支出を行っております。これに対して、運営会社リフレッシュ二丈の平成27年度決算の計上利益は約1,270万円です。糸島市は、きららの湯の事業費として多額な費用を支出しております。この施設を民間に譲渡できれば、市の財源から2,000万円を超える支出を抑えることができ、移譲先から固定資産税等の税収も見込めます。これらの財政効果は1年間で3,500万円にもなると執行部の答弁で確認しております。また、この財源を市民の健康づくりにも還元するとの答弁もあり、高齢化が進む糸島市にとっても喫緊の課題である将来の医療費抑制に大きな効果があると期待しております。
また、移譲先とは、今後も10年間は事業を継続すること、入湯税、消費税等の要因以外では現行料金を維持すること、市の実施する
健康増進事業に積極的な支援、協力することなどを含む7つの厳しい条件を踏まえながら、今後もきららの湯を存続させることが約束されています。
委員会審議の中でも、
日食システムの1年目の決算は赤字であるとの報告は受けましたが、2年目以降の黒字化ということについて報告を受けており、
日食システムの経営状況について一定の信頼を得ていると思います。
民間にできることは民間に任せることで、これまで以上のサービスを提供できる施設になることが、これまでの市の施策の中でも多くあらわれています。民営化によって、きららの湯がこれまで以上のサービスを提供できる施設になることを期待しております。
以上のとおり、現在のサービスを継続することができ、より大きな財政効果により市民の健康増進のための予算の確保につながる本議案に対して賛成の討論といたします。
以上です。
41 ◯議長(
谷口一成君)
続きまして、
伊藤議員。
42 ◯17番(
伊藤千代子君)
私は、議案第78号 糸島市健康ふれあい
施設条例を廃止する条例について
反対討論を行います。
市民の健康づくりの拠点となっている非常に重要な施設きららの湯を廃止することには反対です。
これは糸島市が発行している健康情報誌です。その3ページ目にこう書いてあります。「
二丈温泉きららの湯で健康づくり。きららの湯はラドンを含む天然温泉を活用して市民の健康づくりを目的とした健康ふれあい施設です。入浴や流水浴プールでの運動は健康の維持管理に効果的です」と書いてあり、痛風や動脈硬化、皮膚病、慢性婦人病、胆石などたくさんの効能があり、また、お風呂には木の浴室、岩盤風呂、露天風呂、ミストサウナ、ドライサウナ、泡風呂やバリアフリーの家族風呂など本当にたくさんの施設がそろっています。また、高齢者は500円を300円で入湯でき、多くの高齢者の皆さんが民間のお風呂には高くて行けないけれども、年金暮らしには本当に助かるという声を聞いています。また、この中には「歩くだけで効果があり、水中ウオーキング」と書いてあります。「プールの中では足や腰に負担が少なく、運動ができる」と書いてあります。つまり、図書館と同じく市民プールがない糸島市で、きららの湯がどんなに大きな役割を果たしているかしれません。
そういう意味で、私が調べましたところ、市の施設の中で最も愛され親しまれている施設がきららの湯であることがわかりました。このようなすばらしい施設を、赤字だからといって民間にただでやるというようなことを考えるところに本当に驚きを禁じ得ません。
今、昨年度の決算を見ますと、きららの湯は年間16万7,000人が利用しました。図書館が9万5,000人、伊都文化会館が8万1,000人、伊都国歴史博物館は2万4,000人、曽根の体育館は1万8,000人、このようにきららの湯は圧倒的にたくさんの人に愛され親しまれています。それは文化、スポーツの要求だけではなく、今市民の多くが健康で長生きをしたい、それが切実な願いだからです。
また、費用対効果も抜群です。例えば、図書館は9万5,000人が使うのに対して管理費が6,700万円かかっていますが、図書館を民間にただでやるという人はいません。きららの湯は管理費では2,600万円かかりましたけれども、本当に費用対効果は大きいのです。例えばある人は、「私は膝が悪くて病院に行っていたが、きららのプールで歩いたら病院に行かなくなった。年間1万円は医療費が下がったと思う」と言っていました。高齢者が1人1万円も下がれば、年間に関しては1万人だったら1億円も税金が安くなります。私は、こういう市民の声を市が聴かないで
無償譲渡を決めたことに対して本当に怒りを禁じ得ません。
今、市がやるべきことは、私は施設を廃止するのではなくて、反対にさらに充実をさせ、高齢者や障がい者の健康づくりの拠点として活用し、市民の健康寿命を伸ばすために力を尽くすことだと考えています。今そのために市の保健師や、あるいは看護師の皆さん一体となって頑張っているではありませんか。障がいのある子供たちには体力づくりのために無料のプールの教室をしてあげても構いません。こういうことは民間ではできません。
東京オリンピックではパラリンピックも開かれます。さまざまな障がい者や子供たちの夢をかなえる場としても役立てることができます。
よって、私は、きららの湯を廃止することではなくて、さらに充実させるために使うべきであるという考え、そして、市民サービスにとって文化とスポーツと同時に健康づくりは非常に大事なことだということを申し上げて、
反対討論にします。
43 ◯議長(
谷口一成君)
続いて、柳議員。
44 ◯5番(柳 明夫君)
議案第78号 健康ふれあい
施設条例を廃止する条例について
反対討論を行います。
健康ふれあい施設きららの湯の維持は、市民が喜ぶ数少ない施策です。市民満足度は高く、利用者は市内全域に及び、近年は福岡都市圏や佐賀県からの入湯者もふえております。
市は、この施設を廃止し民間営利企業に
無償譲渡することで2,600万円前後の市の支出がなくなり、入湯税や固定資産税の新たな収入とあわせて3,500万円のメリットがあるといっています。しかし、これがメリットでしょうか。目先の数字だけに目を奪われた底の浅い議論ではないでしょうか。
2,600万円といっても、平成27年度決算の歳出総額からすれば0.08%足らずです。これぐらいのわずかな割合の支出で市民が元気を取り戻し、健康になることへの意識を高め、健康寿命の延伸にも効果を発揮しています。2,600万円という目先の金銭を削ることがメリットという発想は、もっと大きなデメリットを市の将来にもたらすことになると私は危惧するものであります。
しかも、運営しているリフレッシュ二丈は、大きな黒字に転じており、利益剰余金も1,900万円計上できるようになってきています。繰越損失はまだ大きなものがありますけれども、一時赤字を出してきた大きな要因の1つの入湯者の減少は克服できています。もう1つの問題である燃料コストを解決できれば、近い将来に市の支出を抑えていける展望も見えてくるのではないでしょうか。
燃料コストの解決に向けては、市民の意見、知恵を広く集めることが最も効果的でしょう。例えば、木質バイオマスを燃料とすれば、原料は遠い中東ではなく糸島の山林にあり、重油に比べてかなり安く、しかも価格は安定しています。また、市内でのエネルギーの循環、林業との経済の循環が発展していきます。ボイラーが高価であるという問題はありますけれども、自治体の施策であれば、国庫補助があり、燃料の大幅な、かつ安定したコストダウンにより数年でボイラー代金は取り戻せる、そんな提案も市民の方から出されています。
今ここで市民に知らせず、市民の意見も聴かず、市民が喜ぶ施設を廃止してしまえば、もうこのような展望は失われ、営利企業の手できらら湯の将来が決められてしまいます。利益を上げられないとなれば、将来別のものに変えられる可能性もあることを私たちは覚悟しなければなりません。
この議案は、市民の大事な財産、また、大事な健康増進策を失わせ、市民に大きなデメリットをもたらすおそれが強く、反対いたします。
45 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第78号の討論を終了します。
これより議案第78号 糸島市健康ふれあい
施設条例を廃止する条例についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
46 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第78号は原案のとおり可決されました。
これより議案第83号 糸島市
ひとり親家庭等医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例についての討論を行います。討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
47 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして、議案第83号の討論を終了します。
これより議案第83号 糸島市
ひとり親家庭等医療費の支給に関する条例の一部を改正する条例についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
48 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第83号は原案のとおり可決されました。
これより議案第85号 財産の処分及び貸付けについての討論を行います。
討論の通告があっておりますので、発言を許可します。
伊藤議員。
49 ◯17番(
伊藤千代子君)
議案第85号の財産の処分及び貸付けについて
反対討論を行います。
健康づくり施設きららの湯の建物及び温泉施設一切を(株)
日食システムに無償、ただであげて処分し、さらに、市の土地約500平米をただで貸し付けるという前代未聞の議案です。
8億3,000万円もの税金でつくった施設、そして資産価値が今も2億7,000万円もある公有財産をただで一民間業者にやるなど、日々苦労しながら税金を納めている市民が知ったら決して納得はしないでしょう。しかも、
日食システムは全く公益性のない民間企業であり、今回の
無償譲渡はまさに特定業者への寄附行為です。たとえ議会で議決をしても、地方自治法上、平等原則の違反、裁量権の逸脱の疑いがあります。
そもそもこの会社は、設立2年で糸島市に特別な社会的貢献をしたわけでもなく、市に出した
決算報告書も赤字という状態です。ところが市は、会社が赤字経営であるのを全く無視しています。そのため市民から、
日食システムのバックに大きな会社があるのではないか、トンネル会社ではないのかという疑惑の声が私にも寄せられています。
きららの民間への移譲は、そもそも市長が市民や利用者の声を聴いて検討したのではありません。4年前の6月議会で、ある議員がきららの湯の経営について質疑し、「有効活用を民間が期待している」と述べたのに対し、副市長が「
民間委託も含めて検討する」と答弁したのが始まりです。その検討の結果、ことしの2月、市はただで民間に譲渡すると決定しました。そして、へいせいのワン・ツウ・スイミングや
日食システムなどわずか6業者に、きららの湯を無償で譲渡するから経営をしないかと持ちかけたのです。この6業者の中で、4年前から健康づくり事業を行ってビジネスを拡大したいと公言していたのは、へいせいのワン・ツウ・スイミングだけです。
土木、建築の公共事業が減る中で、今後は健康づくり事業、介護予防事業を市と連携して行い、ビジネスを拡大するという戦略を持っています。ここに資料があります。つまり、今回、
日食システムが市に出した提案書を見ますと、へいせいが主張している健康づくりビジネスとうり二つです。私はこれを見て、3億円も資産価値がある、約3億円の資産価値があるきららの湯をめぐって、市が声をかけた6業者の中で談合が行われたのではないか、この提案書を一緒につくった疑いがあると考えます。これは疑いの段階ではありますが、こういう疑いがある以上、そのまま認めるわけにはまいりません。
きららの湯のプールで膝がよくなったり、病院にも行かなくて済むようになった、そういう市民の声を今こそ思い出すべきです。糸島市にはプールがない、図書館と一緒にプールが欲しい、そういう声はずっとありました。そういう意味でも、このきららの湯を無償でやることは絶対に反対です。
きのうも私に電話がかかってきました。高齢者の方です。「やはり民間のプールは月に5,000円とか1万円とかかかる。きららのプールに行くのが楽しみです。どうか民間移譲をやめさせてください」、そのようにおっしゃっていました。私は、糸島市が無償できららの湯を譲渡するのではなく、先ほどから言うように、市民の健康寿命を延ばすための施設として、市民とともに拠点としてさらに充実させていくことがとても大事だと考えています。
何人かの方たちは、このきららの湯が赤字だ赤字だとおっしゃっていますが、2,000万円で16万人が利用している施設はほかにありません。このような費用対効果が大きい、こういう施設を赤字だ赤字だと言ってただでやるのは、喜ぶのは誰かということです。市民ではなく、もらう業者じゃないでしょうか。
私はそのことを考えると、本当に今回のことは、公有財産である市の財産を4年前も木の香ランドの
無償貸し付けをしましたが、あれと全く同じことを今回もするのではないかという不安でいっぱいです。
よって、今回のきららの湯の
無償譲渡に係る財産の処分及び貸付けについては断固反対をします。
50 ◯議長(
谷口一成君)
続いて、笹栗議員。
51 ◯16番(笹栗純夫君)
議案第85号 財産の処分及び貸付けについて
賛成討論を行います。
本定例会第2日目の質疑を聞いて、糸島市が
無償譲渡をなぜ決断したか、明確に理解いたしました。同僚議員の質疑に対する答弁で、「平成25年度までは累積金を抱えておりましたが、平成26年度に解消し、平成27年度の当期純利益は約1,270万円となっております」とありました。同僚議員から「昨年はリフレッシュ二丈に運営委託費が1,050万円、3件の地主に526万9,000円、備品購入費に480万円、修繕費が400万円等、2,600万円糸島市が出しているわけです。本当にこれは黒字ですか、赤字ですか。糸島市トータルとしてはどうなんですか」と質疑しました。答弁は、「市が支出しております管理委託料、修繕等の工事費、土地賃借料が2,200万円程度でございますので、これらの経費を加えますと実質的には赤字の施設でございます」と明言されました。
無償譲渡した理由については、「有償譲渡も検討はさせていただきましたが、
株式会社リフレッシュ二丈の収支決算は、収益は出しているものの、現在、市が支出している修繕料や用地賃借料、管理運営費を費用に加えますと、実質マイナス収支となること、また、浴場や空調設備等の大規模改修が今後必要になってくること、そういう中で、引き渡し時点での負担を求めないほうが施設の長期運営につながると判断し、
無償譲渡とした」との答弁でした。
同僚議員がいみじくも言われました。「相当な経営努力をしないと、この数字は黒字転換はできませんよ。だから、相当決意を持って応募されたんだろうと思います。これにしかも入湯税まで今度は糸島市に納入していただく、2,000万円以上の赤字になるわけです」。
私は思います。
無償譲渡と引きかえに福祉分野の健康増進の継続の観点、もっと厳しい言い方からすると、経営が苦しくなったら転売はできません。厳しい条件を背負い込んだ中で事業を開始しなければなりません。利用する市民側は、利用料金をはじめ、負担増とはなりません。糸島市が毎年きららの湯運営のために支出している金額が1年で約2,200万円、10年間で約2億2,000万円の税金が投入されるところ、逆に入湯税、固定資産税等の税金が1年で1,200万円、10年で1億2,000万円糸島市に入ってくるわけでございます。
民間移譲が財政健全化に寄与するのは間違いありません。私は民間移譲に反対する方々に申し上げたい。実質赤字経営の事業を多額な金額で購入する会社がありますか。
無償譲渡をされて引き継いだ会社も、まさに民間の活力を存分に発揮していただいて、経営努力していただきたい。
執行部に申し上げたい。よく聞いてください。民間移譲したから、さぞ肩の荷がおりることでしょう。軌道に乗るまでしっかり見守っていただきたい。集客の力を貸していただきたい。市民が喜んで健康維持のために利用していただくことによって元気にもなっていただくし、病気で寝込む人も少なくなるからであります。高齢化がますます進む中、医療費削減に大いに寄与するからであります。糸島市に企業が来てくだされば法人税も納入されるし、そこで働かれる方々が糸島市に住んでいただいて消費拡大、税金も納めていただけます。私は声を大にして申し上げたい。糸島市に進出していただく企業、事業を大事にすべきである。私も微力でありますが、しっかり応援をさせていただきます。
以上で
賛成討論といたします。
52 ◯議長(
谷口一成君)
続いて、柳議員。
53 ◯5番(柳 明夫君)
議案第85号 財産の処分及び貸付けについて
反対討論を行います。
なぜ今、簿価が4億8,000万円前後と推察される高額の施設も、そして大量の温泉水もただで一営利企業に渡さなければならないのか、数々の疑問と違法性が指摘されます。
反対の理由を4点述べます。
まず、極めて不透明な選定経過をただしたい。なぜ1社のみで判定したのか、なぜ応募要件の資格を満たさない企業に移譲を決めたのか、温浴、運動施設の直接の実績はなく、募集要項で求められた3期分の決算書も提出できない、設立間もない企業であったことが今議会の審議で明らかになりましたが、これらの重要な疑問に対し、市は
選定委員会が合格と判定したと答えるのみでありました。これは答えになっておりません。特に経営体力や収支計画の審査は極めて甘いものです。審査の対象となった1期目の決算は赤字であり、利益剰余金もゼロです。
選定委員会には市の幹部が3人も入っており、もし経営が維持できなくなった場合、市の責任は免れません。
福岡市のPFI施設タラソ福岡経営破綻の教訓をまとめた福岡市PFI事業推進委員会の報告書によれば、経営破綻の本質的な原因として、民間事業者が需要リスクを負う事業スキームにおいて、福岡市が事業遂行の安全性、確実性が不安定であることをしっかり認識し、それにふさわしい民間事業者の選定ができなかったことをあげています。糸島市は、この教訓から何も学んでいません。しかも、選定委員の採点を見ると、運営能力、収支計画は70点の合格基準に達しておらず、5点満点中2点をつけた委員もおられます。
2つ目に、
無償譲渡の理由が崩れたことです。
そのただ一つと言ってもいいものであった譲渡先の大規模改修の大きな負担は、譲渡先の今後の10年間の修繕計画の中にどこにもありません。あるのは、これまで市とリフレッシュ二丈が負担してきた修繕費に少し多いだけの金額であり、無償の理由は崩れています。
3つ目に、違法性です。
地方自治法に基づく市条例からの逸脱は明らかです。さらに選定経過も含め、
無償譲渡の行為全体が問われることになります。弁護士や大学法学部の教官など法の専門家の意見も聞きましたが、裁量権の逸脱乱用の可能性が高いという指摘があります。議会の議決責任も大きく問われることになります。
4つ目に、きょうの議決に至る手続の問題です。
市民の
知る権利を阻害し、正統な議員活動にも驚くべき圧力が加えられたという問題があります。
6日の質疑で、市が市民への広報を行わず市民の意見を聴く方針も持たなかったことを認めましたが、これはまさに市民の
知る権利を阻害するものです。公共施設の建設や統廃合、民間譲渡について、透明性を重視し議会と市民との情報の共有を求める国の指針にも反しています。
さらに私に対し、8月30日付で月形市長の名で28糸健第898号の公文書を発し、条例違反の発信が事実に反すると一方的に決めつけ、私が市政の混乱を招いているとして発信の即刻中止と訂正を申し入れてきました。これは正統な議員活動に対する威嚇、圧力であり、日本国憲法で定められた言論の自由を大きく侵害するものです。日本国憲法を遵守すると誓約した公務員の行政行為であるとはとても信じがたいものであります。
きららの湯
無償譲渡問題の経過の中で、以上の問題が露呈したことは、手続において高い透明性と民主主義、住民参加が求められる公有財産の処分において著しい瑕疵があったと言わざるを得ません。
以上をもって
反対討論といたします。
54 ◯議長(
谷口一成君)
続いて、徳安議員。
55 ◯8番(徳安達成君)
本議案について、議案第78号での討論でも述べたとおり、糸島市健康ふれあい施設きららの湯の民間への譲渡及び貸し付けについて、多大な財政効果とそれに伴う市民サービスの向上が見込まれるため賛成をいたします。
本議案の審議の過程において、さまざまな質疑がなされました。また、署名も提出されたと確認しております。その署名には、ただでやることは条例違反である、また、きららの湯は赤字ではないという趣旨で集められていると聞いております。しかし、議会の質疑の中で、条例で定められていないことは議会の議決が必要であると上位法である地方自治法で定められていること、その上で、公共の利益もあることを確認しました。また、きららの湯全体、つまりリフレッシュ二丈と糸島市の支出額を合わせると大きな赤字を計上していることも確認いたしました。署名された多くの方が錯誤をした上で署名されている可能性があり、この点については執行部、議会、そして各議員も正しい情報を市民にお伝えすることが必要だと感じております。
きららの湯の大きな課題は借地料です。平成26年の決算審査特別委員会では、
市民福祉常任委員会からの選定事業にきららの湯に関する事業が選定され、3名の議員が質疑を行っています。そのうち2名の議員が借地料に言及し、借地料が多額であることを指摘しています。
私は現在、議員になって6年目であります。初めてきららの湯の経営状況の報告を聞いたのは、平成22年の6月議会です。その議会では、先輩議員がきららの湯の経営状況について質疑をされました。当時のリフレッシュ二丈は、入場者数の減少のほか、JR九州メンテナンスとの管理運営業務委託契約の解約による違約金や燃料費の高騰もあって累積赤字が2,000万円を超えていました。その議会での質疑では、2,000万円の経営赤字を一日も早く黒字化すること、そして、民間でできることは民間でやったほうがいいとの質疑がなされ、合併当初間もなく行われた株主総会で新たに代表取締役に就任された谷口副市長は、「危機感を持って経営に当たるという強い決意、そして、民間活力の活用は今後の検討課題である」という答弁をされていました。その後の経営努力もあり、運営会社リフレッシュ二丈の黒字化は達成されました。しかし、糸島市のきららの湯に対する事業費は過去5年、年々増加しており、きららの湯の民営化は継続した課題であったと思います。
きららの湯をただでやるなと批判する声から推測しますと、多くの方は民営化には反対されていないのではないかと思います。仮にきららの湯が借地の上に建設されていなければ、有償譲渡もできたかもしれません。しかし、年間500万円を超える借地料の負担がかかるこの施設を、用途を維持したまま有償で売却することは極めて困難であると判断いたします。今回の議案のとおり、財産の
無償譲渡及び貸し付けによることが借地料の問題を解決し市の財政負担を軽減する唯一の方法だと考えております。
また、年間3,500万円等の財政効果が見込まれるため、移譲先が10年間運営することによって資産価値2億7,000万円は十分に採算がとれるものだと考えております。
この議案が否決されれば、これまで同様に市民の大切な税金を一部の特定の方に対してのみ年間500万円を超える借地料として支払っていくことになります。一企業に市民の税金で建てた施設を無償で譲渡することに批判をされる方がいらっしゃいますが、将来的に固定資産税等で納めていただくものと考えると、これは大きな価値があるものと思います。
最後に、移譲先の
日食システムには産直きらら、きららの湯を活用した市の
健康増進事業など移譲条件に記した約束を果たしていただかなければなりません。しかし、その条件を課した以上、市も産直きららが抱える課題の解決、並びに市の
健康増進事業の活用に積極的にきららの湯を活用することが市の責任であるとも考えております。きららの湯が今後も存続し、市民に愛される施設として生かされることを願っております。
以上のとおり、将来に向けて糸島市にとって大きな効果があるこの議案に対して賛成の意を表します。
以上です。
56 ◯議長(
谷口一成君)
続いて、藤井議員。
57 ◯1番(藤井芳広君)
議案第85号 財産の処分及び貸付けについて
反対討論をいたします。
本議案は今議会においても、たくさんの質疑がなされましたし、市民の関心もとても高い議案です。市民の税金で建てた施設を
無償譲渡するのですから、それは当然です。議会での質疑に対する執行部の説明では、無償で譲渡する理由は譲渡先企業の負担を減らすことで、きららの湯の持続的な運営と市民へのサービスを継続させるためとのことでした。市としては、市民のことを考えた上での合理的な判断ということなのでしょうが、私は市や行政に求められるのは、合理性や正統性以上に公平性や透明性であり、それによって市民の納得を形成することだと考えています。市民の税金によって建てた施設を
無償譲渡するのであれば、市民誰の目から見ても納得できる方法で譲渡先を選定し、誰の目から見ても納得できる選定先に譲渡すべきだと考えています。今回、その点が欠けていると感じています。
その理由は大きく2点あります。
1つ目は、移譲先募集実施要項の中で定められている応募資格に、「糸島市内において健康維持や健康づくりを図るためのスポーツクラブ、トレーニングスタジオやプールなどの屋内運動施設または屋内温浴施設を設置運営する法人、もしくは当該施設において施設の運営と連携した事業運営を行っている法人であること」とあります。今回の選定企業は、施設の運営と連携した事業運営を行っている法人とのことですが、誰の目から見ても、その条件に当てはまっていると言えるのかどうか不明瞭であると感じています。
また、同実施要項の中に応募書類として法人の経営概要がわかる書類、直近3年度分と定められていますが、今回の選定企業は1年度分の
決算報告書しか提出していないということで、これも誰の目から見ても納得できる選定先とは言えないと思います。応募に必要な書類として掲げている以上、それを提出していない企業に選定するのは公平性に欠けると考えます。
よって、応募条件や応募に必要な書類などを明確にした上で再度公募をやり直し、選定し直すべきだと考えます。
市にとっても、市民にとっても移譲先にとっても、きららの湯を今後も継続していくことが重要であり、そのためには、今後もたくさんの市民に利用していただく必要があります。たくさんの市民にこれから利用してもらうためには、納得のいく選定、納得のいく譲渡先でなくてはならないと思いますし、市民みんなから祝福してもらいながら移譲できるよう最大限に努力すべきだと考えます。
きららの湯の譲渡を市民みんなに祝福してもらい、これからもきららの湯を利用し続けてもらい、愛し続けてもらえるように再度選定をし直すべきと考えますので、議案第85号に反対いたします。
58 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第85号の討論を終了します。
これより議案第85号 財産の処分及び貸付けについてを採決いたします。
本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
59 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数であります。したがって、議案第85号は原案のとおり可決されました。
これより議案第86号 財産の処分について(
五反田集会所)の討論を行います。討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
60 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第86号の討論を終了します。
これより議案第86号 財産の処分について(
五反田集会所)を採決します。
本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
61 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第86号は原案のとおり可決されました。
ここで暫時休憩をいたします。
なお、再開は11時10分の予定です。
(午前10時59分 休憩)
(午前11時07分 再開)
62 ◯議長(
谷口一成君)
それでは、再開します。
日程第3 議案第80号
糸島市農業公園条例について
議案第81号
糸島市
木工体験実習館条例について
議案第84号
糸島市交流体験広場条例の一部を改
正する条例について
議案第87号
財産の処分について(五反田地区農
機具保管施設)
議案第88号
市道路線の認定について
63 ◯議長(
谷口一成君)
日程第3.議案第80号 糸島市農業公園条例についてから議案第88号 市道路線の認定についてまで5件を一括議題とします。
本件については建設産業常任委員会に付託しておりましたので、委員長の報告を求めます。田原耕一委員長。
64 ◯建設産業常任委員長(田原耕一君)
今定例会において建設産業常任委員会に付託されました議案5件について、審査の経過と結果を報告します。
議案第80号 糸島市農業公園条例について、議案第81号 糸島市
木工体験実習館条例について、議案第84号 糸島市交流体験広場条例の一部を改正する条例について、議案第87号 財産の処分について、議案第88号 市道路線の認定について執行部から説明を受け、審査に入りました。
審査では、議案第80号について、指定管理者の公募要件や選定に係る事務の進め方等について確認を行いました。
また、議案第84号については、市民への周知方法等について確認を行いました。
討論、採決を行った結果、5議案とも
全員賛成で
原案どおり可決と決しました。
以上、報告を終わります。
65 ◯議長(
谷口一成君)
これより
委員長報告に対する質疑に入ります。質疑ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
66 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして質疑を終わります。
これより議案第80号 糸島市農業公園条例についての討論を行います。討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
67 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第80号の討論を終了します。
これより議案第80号 糸島市農業公園条例についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
68 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第80号は原案のとおり可決されました。
これより議案第81号 糸島市
木工体験実習館条例についての討論を行います。ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
69 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第81号の討論を終了します。
これより議案第81号 糸島市
木工体験実習館条例についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
70 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第81号は原案のとおり可決されました。
これより議案第84号 糸島市交流体験広場条例の一部を改正する条例についての討論を行います。討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
71 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第84号の討論を終了します。
これより議案第84号 糸島市交流体験広場条例の一部を改正する条例についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
72 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第84号は原案のとおり可決されました。
これより議案第87号 財産の処分について(五反田地区農機具保管施設)の討論を行います。討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
73 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第87号の討論を終了します。
これより議案第87号 財産の処分について(五反田地区農機具保管施設)を採決します。
本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
74 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第87号は原案のとおり可決されました。
これより議案第88号 市道路線の認定についての討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
75 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第88号の討論を終了します。
これより議案第88号 市道路線の認定についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は可決です。本案は委員長の報告のとおり可決することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
76 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第88号は原案のとおり可決されました。
日程第4 議案第94号
平成27年度糸島市一般会計歳入歳出
決算の認定について
議案第95号
平成27年度糸島市住宅新築資金等貸
付事業特別会計歳入歳出決算の認定
について
議案第96号
平成27年度糸島市国民健康保険事業
特別会計歳入歳出決算の認定につい
て
議案第97号
平成27年度糸島市介護保険事業特別
会計歳入歳出決算の認定について
議案第98号
平成27年度糸島市後期高齢者医療特
別会計歳入歳出決算の認定について
議案第99号
平成27年度糸島市渡船事業特別会計
歳入歳出決算の認定について
議案第100号
平成27年度糸島市二丈福吉財産区特
別会計歳入歳出決算の認定について
議案第101号
平成27年度糸島市二丈一貴山財産区
特別会計歳入歳出決算の認定につい
て
議案第102号
平成27年度糸島市水道事業会計決算
の認定について
議案第103号
平成27年度糸島市下水道事業会計決
算の認定について
77 ◯議長(
谷口一成君)
日程第4.議案第94号 平成27年度糸島市一般会計歳入歳出決算の認定についてから議案第103号 平成27年度糸島市下水道事業会計決算の認定についてまで10件を一括議題とします。
本件については決算審査特別委員会に付託しておりましたので、委員長の報告を求めます。田原耕一委員長。
78 ◯決算審査特別委員長(田原耕一君)
今定例会におきまして、本特別委員会に付託されました議案第94号 平成27年度糸島市一般会計歳入歳出決算の認定についてから議案第103号 平成27年度糸島市下水道事業会計決算の認定についてまでの10議案について、審査の経過と結果を報告します。
本特別委員会は、6月定例会で設置され、閉会中の継続調査として審査方法等を決定するとともに、集中的に審査を行う決算審査選定事業6事業を決定しました。
今定例会では9月1日に執行部から
提案理由の説明を受け、代表監査委員から決算審査の概要報告を受けました。
その後、9月16日から3日間、付託された10議案について総括質疑及び各部の決算の概要説明の後、質疑を行いました。
また、決算審査選定事業は、本年度より常任委員会を単位とした分科会で所管する部から事業概要の説明を受け、質疑、討論を行いました。
決算審査選定事業は、評価審査表に基づき、必要性、妥当性、緊急性、効率性、効果の5項目をそれぞれ7段階に分けて審査を行いました。
審査結果については、お手元に配付のとおりですが、極めて良好が1事業、良好が3事業、おおむね良好が1事業、問題があるが1事業となりました。
なお、決算審査選定事業については、本特別委員会の意見を執行部に対する提言として取りまとめ、次年度の決算審査までに対応状況等について報告を求めることになりました。これらの審査を行った後、9月23日に討論を省略して議案ごとに採決を行いました。
採決の結果、議案第94号 平成27年度糸島市一般会計歳入歳出決算の認定について、議案第96号 平成27年度糸島市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定について及び議案第103号 平成27年度糸島市下水道事業会計決算の認定についての3議案については賛成多数で、ほかの7議案につきましては
全員賛成により認定することと決しております。
以上、報告を終わります。
79 ◯議長(
谷口一成君)
これより
委員長報告に対する質疑に入ります。ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
80 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして質疑を終わります。
これより議案第94号 平成27年度糸島市一般会計歳入歳出決算の認定についての討論を行います。
討論の通告があっておりますので、発言を許可します。柳議員。
81 ◯5番(柳 明夫君)
議案第94号 平成27年度糸島市一般会計歳入歳出決算に
反対討論を行います。
平成27年度決算では債務負担行為が増加し、地方債現在高と合わせれば、平成26年度より9億9,000万円も多い312億9,000万円となっています。
教育費や弱者を支える支出を抑えながら、市民の税金が市外の大企業に流出していく前原東土地区画整理事業、クリーンセンターの中間改修などの大型事業を行い、借金をふやしていることは容認できません。
教育費と財政調整基金、清掃費の中の委託料に焦点を当てて、ほかの自治体と比べて問題点を分析してみました。
教育費についてですが、改修や修繕が進まず、老朽化が進行していること、就学援助が4号認定なら4割減額という、県内でも例を見ない冷たい措置がとられていることの根本には、教育費がほかの自治体に比べてかなり低く抑えられ続けていることがあります。
決算の総括質疑で取り上げましたが、歳出に占める教育費の割合は、平成26年度決算で8.7%で、福岡都市圏内9市の中で7位である。糸島市を除く8市の平均12.1%と3.4%もの開きがあります。
9市の中で、筑紫野市を除いて大学費や幼稚園費の支出はなく、筑紫野市は幼稚園費のみで、それも3,000万円足らずですから、ほぼ同じ条件での比較です。
しかも、平成27年度決算では、本市の教育費は平成26年度に比べて1億2,900万円の減額となり、歳出比は8.2%にまで落ち込んでいます。
また、就学援助などへの支出である扶助費も平成26年度決算で春日市の47%にすぎず、金額で1億1,000万円も少ない状態です。
人口が糸島市の半分に近い古賀市よりも8,800万円も少ない状況で、生活困窮世帯への支援がかなり低い水準であることがわかります。教育費が抑えられる一方で、財政調整基金は大きく増大しています。
平成26年度より7億6,000万円ふやして、平成27年度決算では80億7,900万円に達しました。平成26年度決算までであれば、平成21年度に比べ、36億5,200万円の増、2.0倍になっていますけれども、これは福岡都市圏のほかの8市の平均の15億1,500万円の増、1.46倍と比べ、極めて大きなため込みぶりであります。
新駅、あるいは新庁舎、庁舎建て替えをはじめとした大型事業や、合併算定替対策であると考えられますけれども、教育費や市民の暮らしを支える支出はそのために犠牲にされてきたわけであります。
清掃費を含む衛生費の中の物件費の特徴ですが、平成26年度決算と比較してみると、衛生費の中の物件費が歳出比で5.7%と、糸島市以外の福岡都市圏8市の平均3.7%より突出して高いことがわかります。物件費は、委託料を含むものであり、清掃費の中の委託料がかなり高いことが推察されます。
本市の平成27年度の清掃費中の委託料は9億5,539万8,000円と、これは平成26年度とほとんど変わりません。
この金額は、宗像市の平成26年度と大差がありません。清掃費の中の委託料は、新日鉄関連や特定の業者に多く支払われ続けているのであり、平成27年度決算にあらわれたこのようなゆがみを正していかなければ、市民の立場に立った財政の改革はできないと思いますが、改善の方向は示されておりません。
以上のことから、平成27年度決算に反対するものであります。
82 ◯議長(
谷口一成君)
伊藤議員。
83 ◯17番(
伊藤千代子君)
同じく議案第94号に対する
反対討論を行います。
台風や地震などの災害から市民の命を守ることが本当に大事です。
しかし、避難所となっている地域の学校は老朽化が進み、30年以上大規模改修が行われていない校舎が55棟もあります。熊本の地震では、老朽校舎の6割が損壊を受けました。
糸島市の市民が安心して避難できる状態にはなっていない、そのことを非常に危惧します。
昨年度、学校現場から改修の要望が395カ所あったにもかかわらず、対応できたのは予算が少ないために25.8%でした。
ことし30年以上手をつけなかった東中の校舎のモルタルが落下をしてしまいました。子供の命にかかわらなかったけれども、こういうことがこれから老朽校舎の改修が進まなければ、どんどん起こるのではないでしょうか。
15、6年前に怡土小学校で古くなったさびたポールが倒れて、学校の楽しい運動会の前の日に子供の頭を直撃して亡くなった、あのときの御家族の嘆き悲しむ姿が今も忘れられません。
学校へ行くと、トイレの便器やドアが壊れたままになっていたり、鉄筋がさびていたり、あるいは床ががさがさになったままになっていたり、壁が黒ずんで黒カビが生えていたり、正直言って本当に胸が痛みます。
市は昨年度、新庁舎を建設するとして庁舎検討委員会を立ち上げましたが、60億円もかかるこのような新庁舎の前に、まず安全になるよう学校の老朽校舎の改善のために予算を2倍、3倍にもふやすべきです。トイレや壁を塗ったり、床の塗装やプールを直したりするような仕事は、中小業者の仕事をふやします。もっともっと身近な公共事業にお金を使うべきです。
昨年度、多額の税金を使ったのは、まず浦志の住宅開発、前原土地区画整理事業に約2億3,000万円使いました。これとあわせて、浦志の新駅建設も始まったため、それにより来年の3月には、AZホテル前の桂田踏切は閉鎖をされてしまいます。
また、雷山の運動公園に関して、昨年度PFIの調査委託で1,000万円使いました。これは、議会に雷山の運動公園に関しては、74億円の試算が出たことの報告がありましたけれども、私はこの1回目の検討委員会に利害関係者であるへいせいのコンサルタントが入っていたことは言語道断だと考えています。
このように、格差と貧困に市民があえいでいる中で、税金を払う市民は本当に大変です。莫大な税金を使うような大型公共事業ではなく、もっと身の丈に合った公共事業をしていかなければ、市の財政が破綻するかもしれない大変なことになります。
それからもう一つ、委託料の問題です。
ごみの処理費に13億円ほどかかっていますが、特定業者への随意契約が余りに多過ぎます。特にへいせいグループの環境技研に対しては、2億5,000万円という最も多額の委託料を毎年払っているにもかかわらず、この会社が市のごみ収集事業の52%をシェアし、独占的にやっているにもかかわらず、その会社に対して全く物が言えない市の体質は大変なことです。
特に昨年度は、地域住民に全く配慮をせず、住宅の家の前にバキュームカーの倉庫を建てて、し尿のくみ取り事業をしようとしたことに対し、住民から1,300の反対署名があったにもかかわらず、市はその翌日には新たなごみとし尿の委託の許可を出しました。
このように、住民の切実な声よりも企業の金もうけを優先するようなことをしていいのか、私はそれを本当に心から思います。
それからもう一つ、入札がおかしい。
総合評価方式でやると4,000万円以上の大きな工事はへいせいが有利になっていることは明らかです。昨年度1億8,000万円の前原中学校の改修事業もそうでした。
私は、このような市がすぐれた会社として、へいせいを一番に選ぶ評価の方式をやる限り、公平・公正な入札はできないと考えます。
84 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして討論を終わります。
これより議案第94号 平成27年度糸島市一般会計歳入歳出決算の認定についてを採決いたします。
本案に対する委員長の報告は認定です。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
85 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第94号は認定することに決定しました。
これより議案第95号 平成27年度糸島市住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定についての討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
86 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第95号の討論を終了します。
これより議案第95号 平成27年度糸島市住宅新築資金等貸付事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は認定です。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
87 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第95号は認定することに決定しました。
これより議案第96号 平成27年度糸島市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
88 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第96号の討論を終了します。
これより議案第96号 平成27年度糸島市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は認定です。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
89 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第96号は認定することに決定しました。
これより議案第97号 平成27年度糸島市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についての討論を行います。ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
90 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第97号の討論を終了します。
これより議案第97号 平成27年度糸島市介護保険事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は認定です。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
91 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第97号は認定することに決定いたしました。
これより議案第98号 平成27年度糸島市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についての討論を行います。ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
92 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第98号の討論を終了します。
これより議案第98号 平成27年度糸島市後期高齢者医療特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は認定です。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
93 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第98号は認定することに決定いたしました。
これより議案第99号 平成27年度糸島市渡船事業特別会計歳入歳出決算の認定についての討論を行います。ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
94 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第99号の討論を終了します。
これより議案第99号 平成27年度糸島市渡船事業特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は認定です。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
95 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第99号は認定することに決定いたしました。
これより議案第100号 平成27年度糸島市二丈福吉財産区特別会計歳入歳出決算の認定についての討論を行います。ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
96 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第100号の討論を終了します。
これより議案第100号 平成27年度糸島市二丈福吉財産区特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は認定です。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
97 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第100号は認定することに決定しました。
これより議案第101号 平成27年度糸島市二丈一貴山財産区特別会計歳入歳出決算の認定についての討論を行います。ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
98 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第101号の討論を終了します。
これより議案第101号 平成27年度糸島市二丈一貴山財産区特別会計歳入歳出決算の認定についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は認定です。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
99 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第101号は認定することに決定しました。
これより議案第102号 平成27年度糸島市水道事業会計決算の認定についての討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
100 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第102号の討論を終了します。
これより議案第102号 平成27年度糸島市水道事業会計決算の認定についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は認定です。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
101 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第102号は認定することに決定しました。
これより議案第103号 平成27年度糸島市下水道事業会計決算の認定についての討論を行います。
討論の通告があっておりますので、発言を許可します。
伊藤議員。
102 ◯17番(
伊藤千代子君)
私が議案第103号 平成27年度糸島市下水道事業会計決算の認定に反対をする一番の理由は、市の下水道事業会計において、余りにもへいせいグループの独占状況がひどいからです。
例えば、へいせいグループの長男が経営する環境設備公社に対して、市は随意契約で、昨年度、3億4,000万円の契約を行いました。これは下水処理場等の管理委託です。これは毎年随意契約になります。
また、西原幸作氏が経営する(株)へいせいに対して、昨年度、平成27年6月12日に入札が行われましたが、綿打川雨水幹線その11築造工事に関しましては、入札結果表を見ますと、契約金額は2億6,404万4,880円となっています。親子での契約総額は、およそ6億円にもなります。
また、この入札結果表を見ますと、9社が入札をし、その全社が同じ金額で入札をしています。それにもかかわらず、なぜへいせいが選ばれたのか。それは、同じ金額で入札した場合に、市が総合評価でへいせいが一番すぐれた会社であるという評価を出すためです。
それによって、糸島市では大きな事業は全て市が一番にしているへいせいが事業を請け負うことになるようになっています。
これは、国がこの総合評価についてのデメリットとして、特定の業者に有利になることがあると言っておりますが、まさにその状況が糸島市では生まれています。
私は、業者の皆さんから、この総合評価制度でのやり方は、まるで官製談合だというような苦情を聞きますが、そのような状況になっているのではないかとまさに思います。
そして、先ほど言った随意契約とこの総合評価でおよそ6億円もの独占をしているのは異常だと考えます。
また、一般会計のほうの先ほどの環境技研への委託料と、またその中、一般会計における事業の入札の結果を見ても、向こうのほうでも5億円ほどのお金を契約しています。
ということは、このへいせいグループだけで、わずかこの家族の3人の親子だけで、何と10億円前後のお金を市と契約をしているわけです。
私は、このような余りにも特定業者に偏った独占は、糸島市の業者の公平性に著しく悪影響を与えているというふうに考えます。
よって、この下水道事業会計には反対をします。
103 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして議案第103号の討論を終了します。
これより議案第103号 平成27年度糸島市下水道事業会計決算の認定についてを採決します。
本案に対する委員長の報告は認定です。本案は委員長の報告のとおり認定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
104 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第103号は認定することに決定いたしました。
日程第5 議案第89号
平成28年度糸島市一般会計補正予算
(第2号)
105 ◯議長(
谷口一成君)
日程第5.議案第89号 平成28年度糸島市一般会計補正予算(第2号)を議題とします。
これより討論を行います。討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
106 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして討論を終了します。
これより議案第89号 平成28年度糸島市一般会計補正予算(第2号)を採決します。
本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
107 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第89号は原案のとおり可決されました。
日程第6 議案第90号
平成28年度糸島市国民健康保険事業
特別会計補正予算(第2号)
108 ◯議長(
谷口一成君)
日程第6.議案第90号 平成28年度糸島市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)を議題とします。
これより討論を行います。討論ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
109 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして討論を終了します。
これより議案第90号 平成28年度糸島市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)を採決します。
本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
110 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第90号は原案のとおり可決されました。
日程第7 議案第91号
平成28年度糸島市介護保険事業特別
会計補正予算(第1号)
111 ◯議長(
谷口一成君)
日程第7.議案第91号 平成28年度糸島市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)を議題とします。
これより討論を行います。ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
112 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして討論を終了します。
これより議案第91号 平成28年度糸島市介護保険事業特別会計補正予算(第1号)を採決します。
本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
113 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第91号は原案のとおり可決されました。
日程第8 議案第92号
平成28年度糸島市渡船事業特別会計
補正予算(第1号)
114 ◯議長(
谷口一成君)
日程第8.議案第92号 平成28年度糸島市渡船事業特別会計補正予算(第1号)を議題とします。
これより討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
115 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして討論を終了します。
これより議案第92号 平成28年度糸島市渡船事業特別会計補正予算(第1号)を採決します。
本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
116 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第92号は原案のとおり可決されました。
日程第9 議案第93号
平成28年度糸島市水道事業会計補正
予算(第1号)
117 ◯議長(
谷口一成君)
日程第9.議案第93号 平成28年度糸島市水道事業会計補正予算(第1号)を議題とします。
これより討論を行います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
118 ◯議長(
谷口一成君)
これをもちまして討論を終了します。
これより議案第93号 平成28年度糸島市水道事業会計補正予算(第1号)を採決します。
本案は原案のとおり決定することに賛成の議員の挙手を求めます。
〔
賛成者挙手〕
119 ◯議長(
谷口一成君)
賛成議員多数です。したがって、議案第93号は原案のとおり可決されました。
日程第10 議会活動に関する調査特別委員会の中
間報告について
120 ◯議長(
谷口一成君)
日程第10.議会活動に関する調査特別委員会の中間報告についてを議題とします。
同委員会より中間報告を行いたいとの申し出があっておりますので、許可いたします。中村進委員長。
121 ◯議会活動に関する調査特別委員長(中村 進君)
本委員会は、議会活動に関する調査を付託事項として、平成26年3月27日に設置され、これまでに計31回の委員会を開催し、調査、検討を行ってまいりました。
今回、昨年9月に実施した第2回中間報告以降に実施した調査の結果を、皆様のお手元に配付の中間報告として取りまとめましたので、御報告いたします。
本委員会では、昨年9月の第2回中間報告において、
糸島市議会における広聴機能として、市民との意見交換会を実施すべきとの提言を行いました。
その後、本委員会を中心として準備を進め、平成28年2月6日、7日に計6会場において、
糸島市議会として初めての市民と議会の意見交換会を実施してまいりました。
意見交換会には、延べ251人の市民の参加があり、多くの御意見をいただきました。
実施状況等については、お手元に配付の報告書のとおりでございますが、参加された市民へのアンケートにおいても、定期的な開催を望む意見が多く、今後も継続的な実施をしていくべきと考えます。
なお、今後の意見交換会の実施に当たっては、下記の3点に留意すべきと考えます。
1、継続的実施に向けた体制を整えること。2、意見交換会の対象者や手法等については、今回の実施方法だけでなく、状況に応じ様々なものを検討すること。3、若い世代や女性など、多様な市民の参加を促す取り組みを進めること。
以上で、本委員会からの報告を終了いたします。
日程第11 委員会の行政視察報告について
122 ◯議長(
谷口一成君)
日程第11.委員会の行政視察報告についてを議題とします。
議会運営委員会の報告を求めます。堀田勉委員長。
123 ◯議会運営委員長(堀田 勉君)
行政視察
委員長報告を行います。
7月11日から13日まで、議会運営委員会で実施した行政視察の調査結果を報告いたします。
今回の視察では、予算・決算の審査方法についてを主なテーマとしつつ、常任委員会の所管について、議会基本条例について秋田県秋田市、にかほ市、仙北市の3市議会を調査いたしました。
まず、予算・決算の審査の方法については、いずれの市議会でも、予算・決算の審査は常任委員会を分科会、または小委員会と位置づけ、所管ごとに専門的な審査を行っている状況が確認できました。
このことは、平成26年度の本委員会の視察以来、継続的に調査をしてきたことであり、今定例会の決算審査より、選定事業の審査を、常任委員会を分科会と位置づけた審査方法に変更しました。
分科会では、発言時間や回数、説明員の制限をしなかったために、より深い審査ができたものと考えております。
次に、常任委員会の所管については、どの市議会においても、行政組織の改編に伴う委員会条例の改正が主で、議会側からの動きによる所管の変更等は実施されていませんでした。
本件は現在、議長から諮問を受けている事項でもあり、常任委員会の所管の組み合わせも含めて、より適切な委員会組織のあり方について、議会運営委員会で引き続き研究を進めてまいります。
最後に、議会基本条例についてです。
本市議会でも、本年6月から調査を開始しておりますが、今回は意見交換会、災害発生時の対応や議員の立ち位置に特化して調査を行いました。
意見交換会については、広聴機能の一つとして、どの市議会でも一定の組織をつくり、継続的に実施をされている状況でした。
災害時の対応については、災害等が発生した際には、対策本部の災害対応への協力及び支援、また一方では、議員への情報の伝達が重要であることが視察先で共通した事項でした。
この結果を受け、議会運営委員会では、災害時には、1、議員への情報伝達を確実に行うこと。2、災害の規模に応じて、議長の判断で議会の動きを決めることの2点を前提に、今後、調査、研究を進めてまいります。
詳しい調査結果は、視察報告書をごらんください。
以上、議会運営委員会の行政視察の報告といたします。
日程第12 議員の派遣について(
糸島市議会主催
議員研修会)
議員の派遣について(福岡県中部十市
議会議長会議員研修会)
124 ◯議長(
谷口一成君)
日程第12.議員の派遣について、2件を一括議題とします。
本件につきましては、お手元に配付のとおり、平成28年10月6日に
糸島市議会主催議員研修会が、平成28年11月15日に平成28年度福岡県中部十市議会議長会議員研修会がそれぞれ予定されております。
お諮りします。会議規則第167条の規定により、当該議員研修会に議員を派遣したいと思いますが、これに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
125 ◯議長(
谷口一成君)
御異議なしと認めます。
当該議員研修会に議員を派遣することに決定いたしました。
日程第13 閉会中の委員会継続調査の申し出につ
いて
126 ◯議長(
谷口一成君)
日程第13.閉会中の委員会継続調査の申し出についてを議題とします。
議会運営委員長及び各常任委員長から、お手元に配付のとおり、目下委員会において調査中の事件につき、会議規則第111条の規定により、閉会中の継続調査の申し出があっております。
お諮りします。委員長からの申し出のとおり閉会中の継続調査に付することに御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
127 ◯議長(
谷口一成君)
御異議なしと認めます。委員長からの申し出のとおり閉会中の継続調査に付することに決定いたしました。
以上をもちまして、平成28年第3回
糸島市議会定例会を閉会します。
(午前11時46分 閉会)
地方自治法第123条第2項及び
糸島市議会会議規則第88条の規定により、ここに署名する。
糸島市議会議長 谷 口 一 成
糸島市議会議員 高 橋 徹 郎
糸島市議会議員 波多江 貴 士
Copyright © Itoshima City Council Minutes, All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...